罠と毒薬 5 |
「てめえら何してやがる!たかが一人だ片付けろッ!!」 慌てふためくスパンダムに、周りの男たちがぐるりとルフィを取り囲む。 ルフィはニッと好戦的に笑うと、うおおおッと雄たけびをあげながら突っ込んできた数人をまとめて受け止め、そのまま拳を振るってなぎ倒した。 すぐさま次の相手が飛び掛り、ドタンバタンと入り乱れて狭い倉庫内はにわかに埃っぽくなる。 「ルフィ!全員外に出せ!」 大声で叫んだゾロに、振動が響いたのか繋がったサンジがビクリと体を震わせた。 「誰もここに入れるな……ッ、…頼む」 「……わかった」 ゾロの表情、そしてサンジとの状態を見て取ったルフィが、次々と伸した男たちを倉庫の外に放り投げていく。 「ぎゃあああッ!?」 そして逃げ腰になっていたスパンダムの首根っこを捕まえると、まだ立ち上がっている数人の男たちと一緒に扉の外に飛び出していった。 ぶつかり合う音、叫び、そんなものがやがて少しずつ遠のいていく。 ゾロは静かに息を吐くと、抱えていたサンジの両足をゆっくりと床に下ろした。 「……ッ」 痛みのためかサンジの顔は青ざめている。 ぶるぶると小刻みに震えているサンジの耳に、ゾロは口を寄せた。 「……抜くぞ」 「……ッ」 しかし途端に、サンジは金髪を乱して首を振った。両の太ももに手をかけたゾロに、抗うように体をよじる。 「…ッこのままじゃどうしようもネェだろうが…!」 「ヤダ…、ぞ……ッ!」 サンジはゾロの言葉を振り払うように、ただ嫌々と首を振る。 おそらく限界だろうに、少しでも体を離そうとすればゾロが入ったままの後ろを締めつける。 そのキツイ感触に、ゾロもくっと眉をしかめた。 宙に繋がれたままのサンジの手が、ぎしりと鳴る。 いつもよりも血の気が失せて白く見えるそのうなじに、ゾロは小さく舌うちをした。そしてふと気付く。 サンジはヒューヒューと口を開けたまま呼吸を繰り返している。 ナミが助かったのはわかっても、いまだ歯を噛み締めてはならないという自制が解かれないままなのだ。 ゾロは背後から宥めるようにサンジの濡れた唇をなぞると、開いたままのその口に左手を差し込んだ。 「…大丈夫だ。もう噛んでもいい」 「ふ…ッ、う…」 促すようにゆるく舌を撫でてやれば、かしりと小さくサンジが歯を立てた。 「いいか、そのまま噛んでおけ」 じわりと力のこもる歯の感触に、いいか、ともう一度耳元で囁けば、コクリとわずかにサンジが頷いた。 その隙に右手で、ゾロはサンジの右膝の裏を持ち上げた。 「ふ…ぅう…ッ!?」 サンジは慌てて身を捩ろうとするが、ほとんど身動きできない状態ではそれもかなわない。 そのすきに、開いた脚の隙間からずるり、とゾロの砲身がゆっくりと滑り出た。 「ひぅ……ッ」 ぽたぽたぽたっ、とつられて流れ落ちるものの感触に、サンジは喉を引きつらせて身をすくめた。 叫ぼうとする舌が、ゾロの指の間で暴れる。 それを顎から押さえつけて、ゾロはぐぐっとサンジの体を持ち上げて腰を引いた。 「んッ――…ふ、ゥう――!」 サンジは必死で首を振り、ゾロのものを逃がさぬように締めつける。 けれど隙間から溢れるものはどんどん勢いを増して止まらない。 「…ッ、う゛ぅ―――――ッ!!」 押し込められた指に、喉の奥で悲鳴が消える。 じゅぷっといやらしい音を残して、ゾロのものがサンジの中から引き抜かれた。 「…――――ッ!!」 絶叫するサンジの後孔から、どぷどぷっと腸内を満たしていたものが滑り落ちる。 ヒクヒクと口を開けた後孔から、びしゃびしゃと床にはしたない音を立ててサンジの何もかもが暴かれて行く。 含まされたゾロの指を噛みしめながら、サンジは途方も無い開放感と、そして眩暈を覚えるほどの羞恥心にガクガク体を震わせた。 ゾロの目に何もかもを晒している。 汚い自分の有様を、見られている。 「ひゥ……ッ」 絶望に見開いた目から、ぼろぼろと涙が零れた。 「……ッ、あ、ぁあ…ッ」 口の中からゾロの左手が引き抜かれた。 太いゾロの指の間を、涎が小さく糸を引いて切れる。それすら恥ずかしくて情けなくて、サンジはぎゅっと唇を噛んで目を瞑った。 全てを出し切った後孔がきゅうっと引き攣れたように締まる。 抱えられていた右足が、ようやくゾロの手を離れて下ろされた。 震える足先をかろうじて床に付け耐えるサンジの体に、背後からゾロの腕が回される。 「…ッきた、汚ッ…やだ、触んなゾロッ……」 掠れた声で身を捩るサンジを、ゾロは無言で抱え込む。 吊るされていた腕がようやくフックから外された。 どさりと落ちた、ゾロの胸の中。 「ヤダ、や、見んな…ッ!!」 突き放して逃げようとする体は、強い力で引き戻される。そしてそのまま正面を向かされた。 「やッ……!」 涙でぐしゃぐしゃの顔を、グイと引き上げられた。 ぶつかったゾロの強い目に、再びぶわっと視界が曇る。 「…ッ、悪ぃ、き…汚ッ、俺……っ」 言葉にならず、それでもゾロを押しのけようとする血の気の失せた白い指先を、ゾロはますます胸に引き入れるように抱え込んだ。 サンジは怯えたように、その胸を叩いてゾロから逃れようと暴れ始める。 叩いても爪を立てても、しかしその力強い腕はびくとも揺るがない。 「イヤだ、離せ、はなッ…―――!」 半狂乱で叫んだサンジの口を、ふいに熱いものがふさいだ。 目を見開いて言葉を失ったサンジの前で、ゾロの目が優しく歪む。 「汚くねェ」 「――……ッ」 言葉の代わりにただ呆然と首を振ったサンジに、ゆっくりと唇を離したゾロはもう一度繰り返す。 「…テメェの中に入ってたもんだ。汚くなんかねぇ」 ぎゅうっと痛いほどサンジを抱え込んで、粗相をした惨めな体をゾロの熱い腕が繋ぎとめる。 「それに、半分は俺がテメェの中に入れたもんだ。汚いってんなら、俺のせいだ」 「ふ…ッ、う、ぅ―――」 鼻に詰った涙声が溢れてとまらないサンジを抱き上げて、ゾロが自分の学ランを脱いでその身を包む。 「……ッ」 そして雫のしたたる青い瞳に、もう一度熱い唇が落とされた。 |
*6へ* ------------------------------------------------------------------------------- ううう…えろくなくてごめんなさい… なんか淡白になってしまいました…うををなんでだ。えろは次に…次に…! 06.10.06 |