罠と毒薬 3 |
「ざけんなッ…」 苛立ったようなゾロの声。 ゾロの声が繋がった部分から腹に響いて、サンジは小さく身を震わせた。 「まぁだ立場ってもんがわかってねぇな?」 スパンダムが低い声で舐めるように笑った。 「ふゥッ……!」 甲高い悲鳴を押し殺して、サンジが喉をのけぞらせた。 傍で見ていた男が、再びサンジの性器に手をのばしたのだ。 チリチリと熱い痛みが狭い先端の粘膜を抉る感触。 真っ赤に口を開けた尿道に、2本目の綿棒が突き入れられていた。 「ぁあッ…ひ、ィ……ッ!!」 男の手がサンジの先端を握り、白い二本の棒をくりくりと動せば、ビクビクと揺れる爪先が空を掻く。 じっとりと汗ばんだシャツ。その背を支えてゾロは周囲を睨んだ。 射殺すような目線を、男たちは面白がって遠巻きにみている。 普段ならその爪に怯える猛獣も、今は檻の中にいるも同然なのだ。 「あーあーカワイソウになァ…何本まで入れられるか…切れちまうかもなぁ」 わさとらしくスパンダムが肩をすくめてみせる。 サンジの充血した小さな穴から覗く綿棒の先端を、屈み込んでいる男が一本ずつ両の指先で摘まんだ。 そして今さっきまだ浅く埋め込んだばかりの方をゆっくりと押し込みながら、逆に半分以上沈んでいた方の棒をゆっくりと引き抜く。 「ひぃッ…ア、…ァああッ!」 おそらく綿棒の先、綿の脹れた部分がすれ違う瞬間が一番辛いのだろう。 細い管の中を交互にずるずると移動する異物に、サンジが鳴く。 しかし各所の刺激によるものなのか、本来痛みで萎えるはずの性器は緩く立ち上がっていて、赤い姿を震わせて虐めに耐えていた。 気付けば黙って綿棒を弄っている男の息も荒くなっている。 ふと、男の顔が動いた。 熱心に見つめていたサンジの先端に顔を寄せると、ギチギチに広げられた尿道の入り口をてろりとした舌で舐めあげた。 「ひぃいッ……!!」 棒によって無理やり広げられた穴の淵を、舌はなぶるようにちろちろといやらしく動く。 挿入時に出来た傷に染みるのか、サンジの体が強張って震える。 「……ッ」 ゾロはぎりっと奥歯を噛んだ。 口を開けたまま荒い息を繰り返すサンジの腰を、耐えるその体をぎゅっと掴む。 しゃがんだ男がケースから三本目の綿棒を取り出した。 男の手が先端に添えられる。 「……ッ!!」 ビクリと震えたサンジの目の前で、ゆっくりと三本目が二本の棒の間に押し当てられた。 男は動けないゾロの目を見上げて、ニヤリと笑い。 ずぶり、と綿棒の先端を無理やり穴をこじ開けて潜り込ませた。 「ッア――――!」 「やめろ!!」 あたりを震わせた強い声に、男の手がぴたりと止まった。 スパンダムがんー?と眉をあげる。 「なんだ、やる気になったのか?」 その問いには答えず、ゾロは足元の男を睨みつけた。 「…それ以上やってみろテメェ……」 ギロリと凄んだゾロに、足元にいた男は気圧されるようにそろりと手を離した。 入りかけていた綿棒が、ぽたりと床に落ちる。 「…、ゾロ…」 ふ、ふ、と短い呼吸を繰り返しながらサンジが小さくうめいた。 「ハハッ!だから男に突っ込んだそんな状況で言っても全然効果ねぇよ!」 笑うスパンダムを尻目に、ゾロはくたりと力の抜けているサンジの腰を抱えた。 ぎゅっと、深く繋がっている個所をさらに押し付ける。 「サンジ」 耳元で小さく、しかししっかりと名前を呼ばれてサンジは顔をあげた。 ゾロの手に痛いほどの力がこもる。しかしハッとしてももう遅い。 「やら、…ゾ、まッ……!」 「オラ、小便ぶちまけてやんな!」 スパンダムの嘲笑とともに、じゅわっとゾロをくわえ込んだ後孔に暖かいものが溢れた。 「ヒ、あ、ぁああ……あ――ッ!」 それはどんどん腸内に満ちてきて、サンジは目を見開いてその感触を受け止めた。 下腹部にぐんぐんと妙な圧迫感が押し寄せる。そして急に水分を入れられた為にゴロゴロと腹が鳴る。 どうなってしまうのかわからない恐怖にガクガクと膝が震えた。 嫌がって身じろげば、生暖かいものがツウ、と繋がっている個所に滴った。 ゾロに注がれている。 その事実がサンジを更に打ちのめした。 「ぅ、…ひィッ…」 逃げるサンジの腰を、グイと掴んでゾロのものが再びきつく詰め込まれる。 「悪ィ……ッ」 耳元で苦しそうにうめくゾロの声。 掴まれた手がやたらと熱くて、サンジは眩暈がしそうだった。 棒を差し込まれたままの性器がどくどく脈打っていて、ジンジンとした痛みが脳の片隅を揺らした。 |
*4へ* ------------------------------------------------------------------------------- やっちゃいました…。えへ… 尿道のサイズ調べつつ、綿棒の直径とか計りつつ、こんくらいならいけるんじゃないかと思ったんですが…どうでしょう… 06.09.18 |