甘い秘密 2 |
背を押さえつけられて顎を固定された不安定な体勢で、サンジは上がる息を抑えて浅い呼吸を繰り返していた。 開きっぱなしの口の中、いっぱいに含まされたゾロの指には嫌でもその熱い吐息が当たってしまっている。 「…ん、ぅ」 乾いた喉を潤そうと無意識に唾液を嚥下すれば、歯に当たる太くて節くれだった指にちらりとサンジの舌が這う。 まるでねだるようようでもある、サンジのその頬を赤く染めてナミの痴態から目が離せないでいる様子に気づいたゾロはニイと笑った。 「随分興奮してきたみたいじゃねぇか」 サンジの口からずるりと手を引き抜き背から退くと、ゾロは後ろで括られたサンジの手首を持って体を引きずり起こした。 「ぃあッ!」 途端にサンジの口から叫びが上がり、ゾロに手首を引き上げられたまま背を丸めてサンジはその場にガクリと両膝をついた。 「おいおいもうそんなになってんのかよ」 「ぅ…あッ…」 呆れたようなゾロの呟きに答える余裕もなく、荒い呼吸に胸が上下して顔には冷や汗が伝っている。 サンジの声に興味を引かれたのか、ルフィがナミの中から手を引き抜いて2人の方に近づいてきた。 「おいそっちはもう終わったのかよ」 「んん、とりあえず一回イかせたから休憩だ」 ルフィの言葉にゾロが視線を投げると、なるほどナミは唇をしどけなく開いたまま、くたりと壁にもたれかかっている。 「サンジ何でこんなに苦しそうなんだ?」 ルフィが首を傾げる。ゾロはサンジの背後に自分も膝を付くと、ぐいとサンジの上体を起こしてシャツの裾を捲り上げて見せた。 「こうして縛ってあるからな」 「うわ、すげぇな〜コレ、どうなってんだ?」 サンジの股間をまじまじと見て、ルフィが丸い目を瞬かせた。 「……ッ」 青い瞳を苦しげに歪めてサンジが息を呑む。 サンジの性器は、根元と幹の中心部あたりをプラスチックコードのような細いロープでしっかりと括られていた。 先ほどからのナミの痴態で性的刺激を受けていたそれは真っ赤に充血していて、しかしそれ以上の成長が出来ずにロープにその身を食い込ませて震えていた。勿論射精も出来はしない。 しかもその紐は竿の裏側から陰嚢を押さえつけて尻のスリット部分を通り、真っ直ぐ背後で一まとめにされた手首へと繋がっている。 ほぼ余裕なく張られたそのロープのせいで、ペニスは常に後に引っ張られ続けている状態…つまりどれだけ刺激を受けても勃起できない状態なのである。 「なんか痛そうだな〜」 「気持ちいいだけじゃ仕置きになんねぇだろうが」 ゾロは膝立ちのままサンジの後ろにそっと手を這わせた。 「ヤ、待っ……!」 サンジがゾロの意図に気づいて怯えたように目を開く。 震える肩口に戯れに唇を落とし、尻たぶに食い込んだロープの間を割ってゾロの指がサンジのきつく窄まった襞を探り当てた。 そして固いそこに容赦なく指先をねじり込んだ。 「ぅ…あぁッ!」 入り口は固くゾロの指をぎゅうぎゅう締め付けるものの、そこを無理やり通り抜けてしまえばあとはもう、サンジの中は先ほどゾロが入れた潤滑剤によって熱く潤み、かき混ぜればぬるぬると絡み付いてくるようだった。 立てた膝ががくがくと震えている。 ゾロはサンジの内壁をかき分けて根元まで指を押し込めると、腹の内側付近に覚えのある感触を探し当てた。そこをグイと押しあげる。 「ああああああぁッ!」 ピンと張った四肢はおこりのようにぶるぶる震え、サンジの青い目が見開かれた。 「あぅ…あひッ!」 前立腺をゾロの指の腹が容赦なくゴリゴリと撫でさする。 その度にビンビンと強すぎる快感が一直線にペニスを押し上げるが、しかしギチギチに張られたロープが強烈な痛みを持ってそれを押し留める。 声にならない悲鳴をあげて、サンジが見開いた目尻に涙をにじませた。 痛みに逃げようとするその体を捕まえ、後ろでまとめられた腕を更にゾロがグイと上方向に引っ張りあげた。 「ひぃいッ!」 ますます性器への圧迫が強められて、サンジが食いしばった歯の奥から悲鳴を上げる。 いくら強い快感を得ても射精も出来ず、それ以前に勃起もできないのは男としては相当に苦しいはずである。顔を歪めるサンジの汗ばんだこめかみを、ゾロの舌がゆっくりと舐め上げた。 「すげえ、いいだろ?」 ルフィに問うように、しかし囁きはサンジの耳元に落としてゾロは粘膜の中からずるりと指を引き抜いた。 「あぅ…くッ」 途端に膝を折ってサンジの体が崩れ落ちる。 「ゾロ、こんだけかー?」 ぜいぜいと肩で息をつくサンジの上に、あっけらかんと無情な声が落ちた。 「いぃや」 ゾロはルフィを見あげてニィと口を歪めると、床に前かがみになっているサンジの、腰元のシャツの中に再び手を滑り込ませた。 サンジのアナルは今ので含ませていた潤滑剤が溢れたのか、ぬるりと透明な液体が滴っていた。それを掬うようにゾロの指が入り口をやわやわとくすぐり、もう一度つぷりと第一関節を突き入れる。 「ひッ…」 怯えたように体を強張らせるサンジに、一瞬するりと入り込んだゾロの指はすぐにきつい締め付けにあう。 「さっきココにいいもん3つ、入れてやったんだよな。丸いのと、四角いのと、…トゲトゲしたヤツ」 「トゲトゲ?」 ルフィの目が興味深そうに輝いたのを見て、ゾロはサンジの耳に口を寄せた。 「どうする?船長が興味津々だぜ。…見せてやるか?」 「…ッ……」 肩を震わせるサンジの耳裏を一噛みして、ゾロは縛ってある手首を取った。 そして1本だけ帯刀していた赤い柄を引き抜くと、左右の手首同士を繋いであった部分だけをプツンと切り離す。 「とりあえず勃たせてやる。このまま膝の横に手ぇ付いてみろ」 サンジはゾロの声にしばらく戸惑った後、震える両腕をそろそろと背から滑らすと左右の手を自分の膝の脇まで持って来てぺたりと床に手を付いた。 そうすると土下座をしているように、背を丸めて尻だけゾロに向けた奇妙な姿勢になる。 性器に括られた縄は左右の手首から1本ずつ伸びて繋がったままだが、後ろに無理に引き倒されることがなくなった為、サンジのそれはふるふると怯えたようにゆっくり立ち上がって来た。 「あ…ぁ…」 膝裏に回されたロープが、ピンと自然に張られる。 恐々息を吐いたサンジの白いシャツが、しんなりと汗で湿っている。そのシャツを背中の途中まで捲り上げて白い尻を露にさせながら、ゾロが愉快そうな声音で囁いた。 「動くなよ。背を起こしたり、手をそっから離したりすっと多分辛ェぞ」 そう言いながらサンジの右肘を手で軽く払った。 「ッ!?」 バランスを崩したサンジが慌てて倒れこむ顔の前に手を付こうとし、 「ひィッ――――!」 次の瞬間驚愕に目を開いて息を呑んだ。支えにしようとした手は間に合わず、そのまま頬を床に強かに打ちつけて倒れこむ。 「な?」 口元を歪ませたゾロが、楽しげに散ったサンジの金髪を緩やかに撫でた。 勃起したペニスに繋がったロープがサンジの右手首に引っ張られ、サンジの性器自身があらぬ方向に無理やり引き上げられたのだ。 再び襲った痛みに青い顔をして、サンジが床の上で荒い呼吸を繰り返す。震える爪先が何かを堪えるようにぎりっと床に立てられている。 「うわ、ゾロおめぇひでぇヤツだなー」 「テメェにだけは言われたくねぇよ」 あぐらを組んで眺め出したルフィに、ゾロは一瞥をくれてサンジに手を伸ばした。 「オラ、へばるにはまだ早ェぞ。わかったら次は出してみな」 「ぅ…な、なに…」 「何じゃねぇよ、ここに入ってんだろ」 晒されているアナルに三度ゾロの指先が2本同時に潜り込み、サンジの背に震えが走った。 「出してみろよ」 何のことかようやく思い当たったサンジが、震えながら背後のゾロを振り返った。 「ぃヤ…だ、無理…ッ」 「さっきまであんなに出したがってたじゃねぇか」 「ちがッ…や…」 「いいから出せ」 最後は命令。 ゾロは聞き分けのないサンジの淡く色づいた孔に、ぐぬりと音がしそうな程太い指を勢いよく突き入れた。 「は、ぁッ」 叫ぶように顔を上げたサンジの背が、クンっとしなる。 ソロはそのまま中で何かを探すように指を蠢かせた。 「ひ…うぁ…」 サンジの小さな孔が咥え込んだゾロの指の動きに合わせて左右に引き伸ばされては、くちゅくちゅと濡れた音を立てる。 「それとも何か?コレがそんなに気に入ったのか」 ゾロの指が何かを探り当て、ごりごりとそれをかき回す。 「ぃあ…やめッ!そこ、ヤッ……!」 ひっ、と喉を引きつらせてサンジが叫ぶも、ゾロは更に中指を副えて指先に当たる硬い感触を転がした。 「ずっと入れてたいって言うなら、別にこのまま俺の突っ込んでやってもいいんだぜ。きっとすげぇ深いとこまで入るだろうな」 ちりちりと首筋を焦がすような低いゾロの声と激しくなる後孔への突き上げに、サンジの瞳が恐怖に揺れた。 ゾロのもので押し上げられたら二度と取れないくらい深くに入ってしまうだろう。しかし恐怖に反して体はその熱い突き上げられる快感を思い出し、きゅうと無意識にゾロの指を咥えている尻穴が収縮した。 うつ伏せになった腹の下で、充血したペニスがぎゅうぎゅうと縄に食い込み締め上げられる。 「あぅ、あッ、待っ、んんッ、だ、出すからッ……!」 切羽詰ったサンジがついにかすれた悲鳴のような声を上げたところで、ようやく蹂躙していたゾロの指が止まった。 2本の指がずるりと引き抜かれる。サンジの内壁から溢れた透明な液が小さく糸を引くように絡んでゾロの指に消えた。 「最初からそう言やぁいいんだよ」 ゾロの言葉に、サンジは覚悟したようにゆっくり目を閉じて息を飲み込んだ。 |
*3へ* ------------------------------------------------------------------------------- なんかラブラブを根底に2人を書いているのに、ラブを出そうとする度ますますゾロのサンジ虐めがヒドいことに。 ら、ラブってるんですよー。 05.10.10 |