プレゼント 9 |
両足の膝裏を自分で抱えて仰向けに開いた格好で、サンジの秘孔には三本の指が根元まで入れられている。じゅぷじゅぷと濡れた恥ずかしい音が絶え間なく聞こえ、目を逸らすことも出来ずにサンジはただ目の前のゾロを熱に浮かされた顔で見つめていた。 天を向いたままふるふると揺れるサンジの真っ赤な性器からは、とろとろとした蜜がいくつもの筋となって溢れ流れてシーツにしみを作っていた。 「ぁあ……んぁっ、ゾロッ、…ぁあああっ!!」 「ねぇぞ」 「ひぃっ!」 ぐじゅりと内部を掻きまわされて、たまらずサンジが指を締め付ける。 「……ゾ、…ロォっ……クソッ、これ抜け、ああ……ッ」 自由になった両手で自身に深々と埋められた棒を抜こうにも、ゾロは許してくれない。 手を伸ばしただけで、勝手な事をするなとばかりにきつく根元を戒められるのだ。脚をしっかり開かずに閉じようとした場合も、しかり。 結果自ら汗で滑りそうになる足をかろうじて支えながら、サンジはぷるぷると真っ赤に震えてゾロを睨みつけた。 「…っ……も、このエロッ……ひあッ…」 色っぽい声の合間にしっかりと文句を忘れない所がサンジらしい。涙目で見あげるその態度に自分の熱がぐわりと硬く凶暴さを増すのを感じながら、ゾロは唇をぺろりと舐めた。 「エロはてめぇだろうが。あ?こんなに色々突っ込まれやがって」 「んあっ……」 内部でバラバラと動かすゾロの指に合わせて、目の前の肢体が大きく跳ねた。息を吸うのもままならない口からは、飲みきれない唾液が糸を引いている。みっともないことこの上ないが、情けないやら悔しいやら悲しいやら今のサンジはゾロの成すがままだ。ゾロの指先一つでいいように扱われている。 (ひ、ひでェ…) ゾロの言葉に、それよりもその瞳がまるで蔑んでいるかのごとく自分を笑っている様に見えてサンジの目元からどっと涙が溢れた。 ゾロが息を飲んだ。 「お…俺ァ、たっ…、ただてめえが、欲し…だけなの、に」 ほろりと無意識にサンジから零れた言葉に、今度はゾロが目を見開く番だ。 「……クショウ、てめっ」 ひでぇ、ひでぇよとしゃくりあげ始めたサンジの唇を、ゾロの唇がばくりと塞ぐ。 「んッ…ん…」 せわしない呼吸の合間に必死に舌を絡め合っている間、ずるんと内部から指が抜かれた。代わりにサンジの頭から首筋を分厚い手が撫でさする。 「はッ……ん」 泣いているせいで横隔膜は震えるわ呼吸は苦しいわでよれよれだったが、ゾロの手の平からあったかいものが胸の奥に染みてきて、サンジは途端にふにゃりととろけた。 「出したら一緒に流れ落ちてくんだろ」 だからゾロの、悪ィ、限界だ、みたいな呟きも一瞬耳を掠めただけで。 「ふぇ……え?」 気づけばぶっとくて熱い塊がサンジの内壁を押しあげて入り込んでいるところだった。 「ひぁッ、あ、あぁああぁッ!!」 ゆるゆると腰を動かしながら、ゾロがぐぬぐぬと肉壁をこすり合わせて熱い肉棒をずんずんと突き入れてくる。 サンジの後腔は先ほどからの指での刺激やら何やらでぬるぬるとぬめり、緩やかに開けた口でゾロの脈打つ熱い性器を隙間なく包み込んで飲み込んでゆく。 「あふッ」 ぐん、と大きな一押しでゾロの性器が最後までハメ込まれた。ゾロも汗ばんだ顔でふぅと息を吐く。 「あー…確かになんかあたるな」 ぐりぐりと探るように内部で性器を揺すると、ゾロの性器の先端にサンジの肉壁とは違う塊が当たるのだ。 「さ、サイテーだ、てめ、んっ…ああぁぅ!」 うるさい言葉を消す為に更に円を描くように内部をなぞりあげると、ひッと息を吐いてサンジの頭が肩口に沈み込んだ。サンジの先ほどから漏らしている精液が尻の間も絶え間なく濡らしており、ゾロの性器と陰毛をどろどろにする。サンジとこすれ合った肌から、ぬちゃぬちゃといやらしい音がする。 「ヤぁ、ロ…ッ…〜〜〜」 言葉にできない苛立ちを果たそうとしているのか、サンジの汗ばんだ腕がぎゅうぎゅうとゾロの首を締め付けてきた。 しかし手には全然力が入っておらず、震える指先でかろうじてゾロの短い髪を握り締め、首にしがみついているにすぎない。 サンジ自身はそれに全く気づく余裕などないのだが、その一生懸命さが、凄く。 「……イイ感じだ」 思わずぽろりと本音がこぼれた。とたん、ぐわっと真っ赤に顔を染上げたサンジの頭突きを食らった。 「〜〜〜ッ!いっぺん死ね、このマリモがぁッ!!」 ぼろぼろと涙を零して、ついにサンジがキレた。不意打ちを食らってゾロの視界に一瞬星が飛ぶ。 「…てめっ、なにしやが…!」 「るせぇ!も、てめぇッ、もうヤダ、離せっ!!……い、痛いし、全然イケねぇ、しッ…」 「お、おいッ」 子供のように本気でしゃくりあげ始めたサンジに、焦ったのはゾロだ。 堰を切ったように滅茶苦茶に暴れ始めたサンジは、力は入っていないものの繋がったままの不安定な体勢故に手がつけられない。 「ばっ、テメェ抜けちまうだろうがッ!」 (やべぇ、調子に乗って焦らしすぎた) こんなにむずがるように泣き始めたサンジは初めて見る。ゾロの顔や胸に振り下ろされる両手首を辛うじて掴んで、ゾロはびっくりした面持ちのままサンジを見つめた。 真っ赤に染まった顔でぼろぼろとためらいなく涙を零す様は、それはそれで非常にゾロのツボというか、サンジに対する色んな欲を掻き立てたのだが。 「よ、余裕ぶっこいてんじゃ、ねッ……も、やだ…」 腕を振り解けないとわかったのか、うつむいてほろほろと泣きだしたサンジに、たまらなくなって捕まえた両手ごと胸の内に引き寄せた。 ベッドから抱き起こし、ぎゅぅっと抱きしめて剥き出しの背中をゆっくりなでる。 ぐずぐずと鼻を鳴らす体が、ゾロの胸の中で小さく息をはいて強張りを解くのがわかった。 その様子にゾロもほっと息を吐く。 (こいつはホント……油断ならねぇ) どんな状況にあっても、決して流されるだけじゃない。抵抗をなくすということをしない。 根底に息づくサンジ自身の強い意志に触れたような気がして、ゾロは満足げに口元をつりあげた。 (ぜってぇ、離すわけにいかねぇ) サンジにとってはありがたくない場面でお門違いな賞賛をゾロが勝手に与えているとは露知らず、サンジは甘えるようにゾロの胸元に頭をくてりと預けて、伺うようにゾロを見あげた。 普段あまり見ることのないその表情に、ゾロは自分の荒々しい性欲が少しずつ収められ、代わりに早い鼓動を打ち鳴らす胸の中にみるみる愛おしさが溢れてくるのを感じた。 泣きはらした目元をに唇を寄せてまだ残る涙を掬い、そっとサンジの体を横たえようと思い……思ったのだが。 「腹んナカ…てめぇのでいっぱい、で…、もう、辛ぇ、よぅ……」 とろりと潤んだ目で呟かれたサンジの一言に、たった今までの殊勝な考えはぶっ飛んだ。ぐんっと下半身に血が集まる。 「ひァ!?なに、おっき……!!」 「うるせぇ、この天然がッ!!」 サンジの体をがばっと押し倒し、容赦なく突き上げを開始する。 「あああッ、やっ、ゾ…ッ!?」 がつっ、がつっと大きなグラインドで最奥に突き入れられる。ひんひん言いながら急に豹変した目の前の男の背中にサンジはそれでも必死にしがみつこうとする。 棒を突き入れられたままの性器が再び硬く反り返って、ゾロが体をぶつけるたびに互いの腹を交互に叩いた。 「ゾロ……ゾロッ…!」 零れる哀願に、きゅんきゅん咥えこませた性器を締めあげられて、クッとゾロがうめいた。 腰のグラインドはそのままに互いの腹に挟み込まれたサンジの性器に手をかけると、先端の穴にくぷりと埋め込まれたままの棒に指が触れた。 サンジの体がびくっと震え。ゾロはそのままジュルッと一気に棒を引き抜いた。 「あ……ああああぁ―――ッ!!」 透明な粘液を引いて抜け出た棒先のすぐ後を追うように、サンジの白濁が吹き上がった。 ゾロを咥えたままの後孔にもこれ以上ないというほどの締め付けがおこり、同時にゾロ自身の熱い飛沫がサンジの直腸内にどくどくと注ぎ込まれた。 |
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