プレゼント 5 |
「てめぇ……一体何させてやがるッ!!」 かろうじてシャツの前ボタンは止まったままだったものの、もちろん下肢は剥き出しで。サンジのその状態を見て、今日何度目かゾロが言葉を失った。 「ひぃッ……い、たッ」 様々な刺激で既に勃ち上がっていた性器を無骨な手でぐっと握りこまれて、首を仰け反らせてサンジが叫ぶ。 「なんだよコレは」 眼下にそそりたつサンジのモノを見ながら、ゾロが低い声でサンジを睨み上げる。 汗に光る上気した肌は、恐怖の為か快楽の為か、小刻みに震えている。 「う、ふっ、……しらね、よォ…ッ」 サンジの性器のには、真っ青なリボンがくるくる巻き付いていた。それがぎゅうっと根元を戒めているせいで、射精もままならなかったのだ。 普段色素が薄くピンクにも見える性器は、真っ赤に熟れたまま身動き出来ずに震えながらてらてらと濡れそぼっている。後腔からはコードをはみ出したまま。 極めつけに、とろとろと蜜を溢れさせながら天を指すサンジ自身に、細い棒のようなものが突き刺さっている。 秘処の何もかもをゾロの顔前にさらけ出した格好で、サンジは居たたまれなさに顔を逸らした。 しかしゾロの目を凶悪にさせたのは、それらいかがわしい道具よりも何よりも……その青いビロードのリボンである。起立したサンジのモノの裏筋に、そう、勃ち上がった状態じゃないと、見えない位置きっちりとちょうちょ結びされているそのリボンだ。 結び目にはローターと同じく細いコードが括りつけてあり、その先端はサンジの亀頭に埋め込まれているものへと続いている。 『ゾロの誕生日だと聞いて』 エースのふざけた笑顔が脳裏に浮かび、ゾロのコメカミにびしびしっと青筋が浮いた。 あの野郎はサンジの性器を勃ち上げて…勃たせないまでも、裏側をめくり上げてこれを結んだことになるのか。 ゾロは電源を切ったローターのスイッチを、無造作にシーツに放り投げた。 「前も後も入れやがって……」 「ゾ、ロ……?」 「人のモンに勝手な真似しくさりやがって!」 ゾロのここまで保てたのが奇跡なくらいの理性が、ぷちんとハジけた。 「い、痛っ!ヤ、ゾロっ!!」 ゾロのごつい指先や爪が幹にあたる感触に、サンジはびくびくと背を反らせた。びりびりと背筋を電流が這うようだ。 痛みと、快楽。両方がないまぜになってサンジの目じりからぽろりとこぼれ落ちる。 「うるせぇ!!」 両手足をくくられ、なお背中で逃げを打とうとするサンジの太ももをゾロは半ば乗り上げるように自らの膝で押さえつけ、容赦なくサンジに巻きつけられたリボンに手をかける。 小さな結び目が意外に固く、サンジのだらだらと漏らしっぱなしの液体でぬるりと滑って、思わず力を入れた爪先がサンジ赤い性器をくじってしまう。 その都度上がる嬌声を無視して、ゾロはようやくリボンを解き、そして深々と突き刺さった棒をずるりと勢いよく抜き去った。 「…―――――ッ!!」 強烈な摩擦にびんと開いた両足を強張らせて、サンジが声にならない叫びを上げた。 ちゅぷっと最後に透明な糸を引いて、長々と埋め込まれていた先端が抜け出て行く。 「あ、あぁ、あ――…ッ!」 涙交じりに目を見開いたまま、サンジは白濁を吹き上げた。 長い間塞き止められていたせいで細く長い射精だ。 「はッ……あ、ぅ」 じんじんとした熱いしびれが目の奥から全身を駆け巡って、全身がやがてゆっくりと弛緩してゆく。どくっどくっと大きく脈打つ心臓の音にあわせて大きく息を吸い込んだ時、ぎゅっと厚い手に性器を握りこまれた。 びっくりして閉じかけた目を見開くと、ゾロが片手に萎えかけた自分のモノを、もう片方でゾロの浅黒く隆起したすっかり臨戦体制に勃ち上がったモノを取り出しているところだった。 「……らに」 何してやがる、と言いたかったのに、はふはふと浅い呼吸を繰り返す口元では上手く言葉が継げず、舌先だけがだらりと零れてしまう。 それを見たゾロがクソッと小さくうめいた。 「ん、ん……っ」 同時に握られた性器に力がこもり、きゅうっと最後の一滴までをしぼられるように擦り上げられる。 一度達したばかりなので意識はぬるいよどみの中に居るようなのに、神経をそのまま撫でられているような感覚だけがそこからはっきりと伝えられ、サンジは潤んだまなじりのままゾロを見あげた。 と、弛緩した状態の後の入り口に、熱いぬるりとしたものが押し当てられた。 「あッ…?」 意識する間もなく、腹を押すように大きなそれがくぷりと潜り込んでくる。が、それはそれ以上奥には進んで来ず、蓋をするようにサンジのまだローターを咥えていたままの入り口を塞いで止まった。 「ひぁっ…あっ?」 ぎゅっと前をこすられ、サンジの腰が跳ねる。図らずもきゅうっと締め付けた後孔に、びしゃっと何か熱いものが広がった。くらくらする視界で足元をうかがうと、ゾロが眉間に深い皺を寄せたまま赤黒い性器を自分の穴にぴたりと押し当てている。 「あ…ヤ、こぼ、れちゃ…ッ」 無意識に口走った言葉に、ゾロの額に更にびしっと血管が浮いた。ひくひくと身震いしながら叫ぶサンジをガツッと強い力でベッドに押さえ込み、ゾロは自身の先端のみをしっかりサンジの後腔に咥えさせると、ドクドクと熱い白濁を零さぬようサンジに注ぎ込んだ。 「あ……あぁ」 熱に浮かされたように、サンジがぷるぷると開いた脚を震わせて甘い声をあげる。 どろどろと熱い液体がサンジの奥に流れ込んでくる。ゾロが小さく身震いし、おそらく最後まで中に出し切ったのだろう、サンジの中からずるりと濡れそぼった自身を抜き去った。 ぴくぴくと小さく収斂しながら、抜きさられたゾロの形を残したままの孔が一足遅れて閉じようとする。 そこからとぷりと溢れるゾロの残滓の中に垂れ下がったままの白いコードを、ゾロはくいと引いた。 ちゅぷりと濡れた音を立てて、何の抵抗もなくサンジのなかから白い汁を滴らせたローターが滑り出る。 それはシーツの上、二人分の液体にまみれ落ち、なまめかしくのたうち光を放った。 |
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