月夜の花
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月見酒、花見酒なんてのがクソの田舎じゃあるらしい。 わびさびっつーもんらしいがようは、なんだかんだで酒を飲む会らしい。 だから、うっかり弁当を作っちまった。 餌で釣ろうとしている俺の姑息さがちっといただけねぇきもすっけど仕方ねぇ。 上等の米の酒に美味いつまみ。 静かな夜。 二人きりの船番。 このお膳立で乗ってこねぇならあいつはインポに決定だ。 「クソマリモ!」 「ああん」 眉間の皺もセクシーだと思うのは末期なのか? 「いいもんあんだぜ」 酒瓶をチラリと見せただけで奴の喉がなる。 わかりやすい奴だ。 「宴会しよーぜ」 ニヤリと笑えば、珍しく奴も笑顔になった。 桜の花びらがひらひらと舞い降りる中。 口に含みきれなかった性器にも花びらがついていく。 「桜で飾るチンコってなんか間抜けだよな」 もごもごとしながら、笑うサンジの汗の浮かんだ額にも、触れられることなく外気に晒されたまま立ち上がり蜜を滴らせている花芯にも桜で彩られている。 間抜けというより、現実じゃないようだとゾロは思った。 花見酒をしていたはずなのに、何故自分がサンジのおかずになっているのかもわからなかったが、口をめいっぱい広げて股の間から見上げてくる顔はあまりに浮世離れしていて、どうしていいのかわからなくなる。 「間抜けなチンコしゃぶって嬉しがってるのはオメエだろう?」 わからないから憎まれ口しか出ない。 サンジは少し眉間に皺を寄せたが、切ないからなのか、苦しいからなのかもわからない。 それでもじゅぶじゅぶと音を立てて吸い上げる力は弱まることなく的確にゾロを追い上げてくる。 ひらひらと桜が下りる。 サンジの髪に頬に張りつきながら、桜が舞う。 月の綺麗な美しい夜のことだった。 さり、と月明かりにも眩い金糸に手を差し込めば、サンジが喉を鳴らす猫のようにわずかに目を細めた。 降り積もっていた花びらが、さらさらと床に零れる。 「……ん、ぅ」 わずかに漏れるサンジの声と、夜のしじまに響く濡れた音。 やわらかな風に舞い音もなく降り注ぐ花の下、内から燃えるような互いの体温に眩暈がする。 「…クッ」 小さくうめいて達したゾロを、口いっぱいに劣情を受け止めたサンジがニヤリと笑った。 白い喉元がこくりと小さく動き、濡れた舌が見せつけるようにぺろりと唇の上を這う。 「うめぇかよ?」 「へっ…鮮度はいいけどな」 生意気なその唇をふさいで、ゾロはサンジを花びらで色づけされた甲板に押し倒した。 「今度はテメェの味を見てやるよ」 すでに緩く天を指して濡れたサンジのモノ。 やがて乱れ散るであろう腕の中の全てが、どんな花よりも自分を惑わせる。 淡く香り立つ肌に顔を埋めそこに張り付いた花びらを歯でつまむと、ゾロは笑って風に散らした。 * END * --------------------------------------------------------------------- 後半は、私が付け足しで書かせてもらいました v(あとタイトルも) ほんのちょっとですが…この雰囲気壊さないように頑張ったよ! よよちゃんありがとうでした! 残念ながらサイトは閉じられてしまったのですが…いつでも復帰をお待ちしております(;_;) ちなみにこのSSに挿絵を描いてくれるというよよちゃん。 「おしゃぶりは流石に無理だけど^^;」 というので、 「おしゃぶり無理なら、あそこにチュウとか… v」 と返す私。そしたら 「 あそこにチュウ (屮゜Д゜)屮 」 って返ってきました。 あっはっは、投げられたYO!(笑 気が向いたらいつでもおしゃぶり絵でOKですから、よよちゃん!(笑 07.04.11 |
「緑の中」
オンマウスで絵の色が変わります♪
というわけでadlibitumのよよちゃんからいただきました!!
SSの挿絵ということなので〜ふたりの下半身はマッパなのかしら〜♪と
思ったけど夜じゃないから事前なのかな…いや、事後の夜明け!?(どこまでも食いつく)
いいこいいこして緑を愛でてるサンジがかわゆいのです。
よよちゃんありがとうでした〜!
07.06.09