春の始まり
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なんか、おれははるからほいくえんとかいうところにいかなきゃいけないらしい。
 
「審査厳しかったんだから!」
 
と、かーちゃんはむねをはっていって、それからおれにきつーくいった。
 
「いーい?ケンカすんのはいいけど弱いものいじめと大怪我だけはさせちゃ駄目だからね?!」
 
よわいものいじめなんてしたことねぇし、おおけがもさせたことねぇよ、っていったら
 
「道場は先生が見ててくれるしも皆そこそこ鍛えてるけど世の中にはそうじゃない子もたくさんいるのよ」
 
ってさとされた。
まぁ、そんなもんなんだろうっておもって。
くちうるさいけどまちがったことはそんなにまぁいわねぇし、そうか、とおもってうなづいておいた。
ほいくえんのにゅーえんしきとかいうのでやたらにきゅうくつなすもっくとかいうのをきせられた。びみょうにながくておんなのはくすかーととかみたいでおれはやだっていったけど、かーちゃんがげんこつでおれのいけんをつぶしてくれた。
こういうのを『おーぼー』とかいうんじゃねぇのか?ってこころのなかでいってたらまたいっぱつ。
…なんであんなにかんがいいんだよ、あいつ。
そういうささいなことはいろいろあったけど、ま、そんなわけでおれはほいくえんにつーえんしはじめたんだ。
さいしょはしゅぎょーのじかんがみじかくなるから、とおもってたんだけど。
なかなかけっこーここはたのしかった。
うたのじかんとかおゆうぎとかはどうでもよかったけどどうじょうじゃやんないようなこともいろいろやれたし、あとるふぃーとかうそっぷとかいうおもしれーやつにもあったし。
なにより、メシがうまいんだよ。
そのめしをつくってんのはサンジ、っていうやつ。
 
「俺の方がお前よりよっぽど年上だし何より先生なんだ!呼び捨てにせず先生をつけやがれ!」
 
っていわれるけど、サンジはサンジだろ?るふぃーとかもサンジってよんでるからさいきんはあきらめたみたいだ。
サンジはせんせーっていっても『えーよーし』とかいうやつでおれたちといっしょにあそんだりはしない。
いっつもごぜんちゅうきゅーしょくしつにいてでっかいなべでおれたちのたべるヒルメシをつくってる。
12じにちかくなってくるといーにおいがしてきて、んでもってかねがなるとどうじに
 
「おら!クソチビどもメシだ!」
 
ってヒルメシをもってくる。
かーちゃんのメシなんかよりよっぽど『てのこんでる』うまいもんがでてきて、まいかいおかわりしちまうほどだ。
おかわり、ってしょっきをサンジのところにもっていくとあいつは
 
「…おまえ、くそ生意気でかわいげはね―けど俺のメシをきちんとくって美味いって言うところだけは誉めてやろう」
 
っていうようなことをいいながらおかわりをまいかいおおもりについでくれる。
おれは、サンジのめしもすきだけどそのときにおれみてわらってくれるかおもすきで。
それもみたくっておかわりにもいってるんだけど、そんなことおとこがいえるか!っていっつもおもって。
でもうまいってことだけはつたえたいから
 
「おれはほんとうのことしかいわねぇよ」
 
っていってまいかいせきにもどってってる。
そんなおれをみてロビンは(こいつは『えーよーし』じゃなくてふつーに『せんせー』らしい。せんせーつけなくてもおこんねぇからつけてねぇ)
 
「本当に剣豪さんはコックさんのことが好きなのね」
 
っていってる。
……すきかきらいかっていえば、こいつのつくるめしはおれがいままでくってきたなかでいちばんうまくって。それをつくれるんだから。
おれはたぶんサンジのことがすきなのかもしれない、とおもってうなづけばわらわれて。
 
「ちゃんとした意味での自覚はまだちょっと遠そうね」
 
っていわれたけど。
…?
それってどういうことなんだ?
………。
ま、いいや。





*END*

ZS幼稚園児*先生(笑)
読みにくくてごめん。
お子様でもゾロはゾロってことで。
ゾロのおかーさんはちなみにナミさんだったりするんですが(笑)
ぱられるぱられる。

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↑はおうべちゃんのコメント。年の差万歳!!