| ＊ＥＮＤ＊ ------------------------------------------------------------------------------- 長々とラストだけを引っ張ってしまいましたが、これにて終わりです〜 かんちょシーンだけ書いたら満足しちゃってつう筆が止ま…むにゃむにゃ。 あとえちぃシーンが妙に淡白にしか書けなくってちょいスランプぎみでしたん… うーん精進しまふ！ ０７．０４．２１  |
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罠と毒薬 ７ |
| きつく抱きしめられたサンジの背を、するりとゾロの手が滑り降りた。 「ぅ、ア……ッ！」 ぐぬり、と震えるサンジの窄まりを掻き分けてゾロの指が再び内部に入り込んでくる。 サンジの体温よりもはるかに熱いそれが、柔らかな内部で蠢く。ゾロの腕から逃れようとするが、濡れたシャツごと抱き込まれた腕は強く、解くことはかなわなかった。 「…ひっ」 ゾロの力に逆らえず、後孔がゆりと口を開けた。 隙間から、自分の意志に反して注ぎ込まれたお湯がぼたぼたと溢れ出てくるのがわかる。サンジは床に着いた膝をガタガタと震わせた。 「ヤメ…、や……！」 ひくひくと痙攣して締めようとする孔の動きを、ゾロが指が阻む。 サンジは自由になる手でゾロの胸を殴りつけた。両腕ごとがっちり抱き込まれたせいでさほど力が入らなかったが、それでも引きつる呼吸を飲み込んで滅茶苦茶に暴れた。 先ほどの倉庫と同じ、無理やり促される排泄。 自分の意志は力によって押さえ込まれ、汚い部分が全てゾロの目に晒される。暴かれる。 羞恥と絶望が入り混じって、視界が赤く染まった。 「…そんな顔、すんな」 不意に、ひどく優しい声が落ちた。 押し殺した悲鳴で震えるサンジの唇を、暖かいものが塞ぐ。 え、と思った瞬間それは離れ、ゾロはしばらく伺うようにサンジをじっと見下ろすと、もう一度、今度は深く口付けてきた。 「っ……」 血の気を失っていたサンジの唇から、するりとゾロの舌が滑りこむ。 やんわりと撫でるように、サンジの咥内をゾロの舌がゆっくりと埋めてゆく。 優しい動きで舌や歯列を辿られ、小さな口付けを幾度となく繰り返された。 涙で曇る顔をわずかに上げれば、強いている行為とは裏腹にぎこちない動きで、ゾロの大きな手の平がサンジの頭の後ろを撫でさすった。 宥めるように何度も行き来する手。 冷たい頬を暖かい手の平で拭われれば、ますますサンジの目から涙が溢れた。 温かな唇がゆっくり離れても、小さく体を震わせながら呆然とゾロを見上げる。音もなく滑る涙が頬を濡らしてとまらない。 ただただびっくりして、頭の中が真っ白で。 ゾロが少し困ったように眉を下げた。 「傷つけたいわけじゃねぇ」 その目は真っ直ぐにサンジを見つめている。 腕の力だけではなく、サンジを捉えて離さないその光。 「……でも、てめぇに傷をつけたのが、俺でよかった」 「……？」 どういう意味だと。 しかしそう問う前に、ビクッとサンジの体が跳ねた。 「…ア…ッ！？」 後孔に入り込んだままだったゾロの指が、サンジの内壁のある一点をかすめたからだ。 「な、なに……」 「あ？」 サンジの反応に、内部に含ませていた指をゾロが蠢かせた。 途端にビンッと、そこを中心に熱いうずきが体に走る。 意識していなかった前の部分にまでぴりっと電気が走るようで、サンジは目を見開いた。 「ぞ、ヤメ……ッ」 すがるように腕に爪を立てたサンジを胸の中に押し付けるように強く抱え直して、ゾロは後ろを弄る指をより深く動かした。 「ふ、ぃ…ッ」 びりびりっと再び擦られた感触に、思わず目の前にあったゾロのシャツを噛み締めた。 急に熱を持ち始めた性器の先が、じんじんと痺れるように痛くなる。 刺激を受けて立ち上がってきたものに気付いてサンジは慌ててゾロを突き放そうとしたが、逆に目線を落としたゾロがサンジの脚を開いた。 「あ、み、見んな……ッ！」 カッと頬を染めてゾロを睨みつければ、ゾロも怒ったようにサンジを睨み返す。 「うるせぇ、見せろ」 強い力で膝裏を持ち上げられて更に大きく脚を開かされた。 シャツの隙間から、立ち上がった性器がゾロの眼前でふるりと揺れる。 先端は真っ赤に熟れていて、小さな尿道には先ほど埋めこまれた綿棒が二本、出口をぴたりと塞ぐように顔を覗かせていた。 血が集まってきたせいで、無理に広げられた性器の先端がずくん、ずくんと小さく痛む。 鋭い目線に嬲られるようにぶるぶると震えるサンジのものを、ゾロは苛々したように睨むと突然その先端を口に引き入れた。 「…なッ――！？」 熱い息がかかる中で、ゾロの肉厚の舌がべろりとサンジの先端を舐める。 驚愕に目を開いて震えるサンジに、ゾロは普段から凶悪だと恐れられる目を更に鋭くしてうなった。 「テメェに少しでも触ったり入れたりすんのが他のヤツだったかと思うと、すげぇ、腹立つ」 「は…？ッ、ア、ひ……！」 ぐっと性器が握りこまれて、サンジの背がしなった。 「あの野郎、舐めやがって……次会ったらぶっ殺してやる」 舐めるというのは、きっと言葉通りの意味だ。 物騒な言葉を吐き出しながら、ゾロの舌は他人の足跡を消すように荒々しくサンジの性器をなぶっていく。 「……あ、あッ…！？」 異物がはみ出したままの入り口をざらざらと舐められれば、思わず腰が浮く。 ギリギリまで皮を剥き下ろされて、その裏側までゾロの舌が差し込まれてサンジの口から小さく嬌声が漏れた。 怒気を撒きながらも、ゾロの舌はサンジをいたわるように柔らかく動く。 ぴりぴりとした痛みの中にやがてむず痒いような快感が競りあがって来て、サンジは困惑してゾロを見つめた。 どろどろに溶かされてしまう程べろべろ性器を舐めまわされて、別の意味で乱れてきた息を吐きながらゾロの髪を握り締める。 「なん、なんで…っ」 あんな行為をさせられて、自分なんかに突っ込む羽目になって、しかもあんな……汚いものまで見たはずだ。 なのになんで、キスを。今またコイツはこういう、事を――――。 あまりの事に涙こそ引っ込んだが、頭はますます混乱するばかりのサンジの前でゾロが顔を上げて怒鳴った。 「なんでだと！？そんなこと決まってるじゃねぇか！」 怒ったように、ゾロの後ろに埋め込まれたままだった指がぐっと大きくサンジの中に突き込まれた。 「、アあぁッ……！！」 先ほど探り当てられたポイントをぐいぐいと擦り上げられて、悲鳴があがる。 脳を焼くような快感がビリビリと走って、自分を押さえつけるゾロの肩に爪を立てた。 ゾロはそのくらいの拒絶をものともせずに、後ろを突きながらすっかり立ち上がったサンジの性器に再び口を寄せた。 先端に埋め込まれてほんの少し頭を覗かせている白い綿棒のひとつを、歯で咥える。 「ひ……ぃっ」 ずる、と埋め込まれた棒が狭い穴を擦って、サンジは慌ててゾロの頭を押し返した。 「やめ…、やだ……ッ！！」 サンジの悲鳴が狭い浴室に木霊する。 ゾロの湿気のせいで汗ばんだ短い髪を掻き毟って、サンジはガタガタ体を震わせた。 先程の倉庫での痛みが、恐怖になって甦る。 しかし髪を引っ張っぱろうとも肌を引っ掻こうとも、ゾロは小さく顔を歪めただけでサンジの股間から顔を離しはしなかった。 「――ッ！」 赤く充血した肉穴から、サンジの液で湿り気を帯びた棒がぬるりと顔を出した。 片方の手で幹を支えながら、ゾロは埋め込まれたままの一本を抜き出すとプッと吐き捨て、そしてなぜかニヤリとサンジに目線を合わせた。 「……ッ？」 涙目のサンジの前で、ゾロは残る一本、半端に刺さったままの棒の周りを、わざとゆっくりと舌でなぞった。 「ひ、あ……ッ！？」 同時に後ろに潜っていた指がぐちゃりと内部でいやらしく動いて、サンジを突き上げ始める。 大きく跳ねたサンジの腰を押さえつけて、じゅぷじゅぷと激しく出入りする太い指。いつのまにか本数は増やされて、淡い色をしていたそこがギリギリまで押し広げられる。 サンジは唇を噛み締めて、ビクビクと踊る腰を堪えた。 白い肌は次第に上気して、蹂躙されているはずの後孔はゾロの指をきゅうきゅうと締め付けてしまう。 導き出された快感に性器の先端からはとろとろと蜜が溢れはじめて、サンジは自分の体の浅ましさにカァっと頬を染めた。 「あ、あ…やめっ…」 けれど大きく開かされた脚をガクガク震わせながらの抵抗は、最早力もない。 ゾロの指が、やおら尿道口に埋め込まれた綿棒を摘まんだ。 「ヒッ……！」 やわらかな入り口からぬるりと引き出された棒を、ゾロは見せつけるように穴の途中でくるりと掻き回した。 遊ぶように、嬲るようにそこを刺激される。 それは倉庫であの男にやられた事と同じ事。 ……でも違う。全然違う。 弄りながらも脚の間からサンジを見つめるゾロの目はギラギラと熱く、欲情を隠そうともしない。 「ぁ……」 それはサンジの胸の奥の感情をも、熱く燃やす想い。 激しいその目線に、サンジはますます息を熱く乱した。 「あ…あ、あァ……」 敏感な入り口を広げられ、後ろから強い刺激を与えられ、サンジは汗ばむ体をゾロに擦り付けた。 体中、爪の先までジンジンと熱く痺れるような。くらくらと脳内まで眩むような気持ちよさに、ぐうっと体がしなる。 「―――…ッ！」 ずるり、と透明な糸を引いて最後の一本が引き出された瞬間、サンジはぎゅっと両脚でゾロの頭を挟んで、目の前が真っ白になるほどの快感を長々と吐き出したのだった。 「ゾロ……」 目の前がちかちかする。 気付けばバスタオルとシーツと、そして腕の中に包まれてベッドの上にいたサンジは、よろよろとゾロへと腕を伸ばした。 「おう」 どうした、と言うようにその手をとられてよいしょとゾロに抱え直される。 「…まだ理由……きいてねぇ」 「…なんの」 サンジをしっかり抱きしめてるくせに気まずいように少しだけ目線を反らしたゾロの顔を、サンジはぐいっと自分へ向けた。 そして今度は自分から口付ける。 驚いたような顔をするゾロに、サンジはいつもの調子で凄んで見せた。 「あんなことしやがって、何が『決まってんだろ』だアァ？バックレられると思うんじゃねぇぞテメェ」 にぃっと笑えば、ゾロもつられるように口の端を不敵に引き上げた。 そうだ、自分たちはこうなのだ。 何が変わろうと、このスタイルは変わらない。 と、突然サンジはベッドの上に押し倒された。 ゾロがサンジを包んでいたシーツをいそいそと引っぺがしながら笑う。 「好きだ、惚れてた、だからもっかい最後までヤりてぇ」 「ばッ……最後は余計だこのクソミドリ――！！」 やがてサンジの悲鳴が嬌声に変わったかは……それは勿論、ご想像の通り。 |
| ＊ＥＮＤ＊ ------------------------------------------------------------------------------- 長々とラストだけを引っ張ってしまいましたが、これにて終わりです〜 かんちょシーンだけ書いたら満足しちゃってつう筆が止ま…むにゃむにゃ。 あとえちぃシーンが妙に淡白にしか書けなくってちょいスランプぎみでしたん… うーん精進しまふ！ ０７．０４．２１ |