りぼーんパロ |
ドンッ、と眉間に衝撃があったのは一瞬。 弾道を追った目が、何者かが遠くの屋根の上から消える影を瞬時に捉える。 しかしなす術はなく、そのままゾロの視界はぐらりと回った。 空と仲間の驚く顔、そして地面。 どうっと肩から全身に衝撃が響いて、ゾロはその場に崩れ落ちた。 医者ぁああ!とチョッパーが遠くで叫ぶ声。 口々に何を叫びながら駆け寄ってくる仲間たち。 ……ああ、 なんて、あっけない。 これで終わるのか。 もう手足どころか全身の感覚がない。 視界もどんどん霞んでくる。 ここで終わる、全てが。 目指していた高みへの野望も、そして… 視界の端に、ちかりと金髪が輝いた。 そうだ。 ただ一つの後悔。 それは。 カッとゾロは目を見開いた。 ぐぐっと凄まじい力が身体の中からふくれあがる。 リ・ボーン 「復・活!死ぬ気でクソコックを落とす!!」 「ぎゃああああ!変態マリモ――ッ!!?」 「きゃーッなんでふんどし姿になるのよーッ!!」 突然服を破ってふんどし一丁で起き上がり、凄まじい勢いで甲板のサンジを追いかけ始めたゾロに 果たしてサンジが落ちたのかどうかは――そりゃもう、ご想像の通り。 |