変態さん出没注意★ |
サニー号の甲板には、変態が出没する。 「お嬢さん、今日のパンツ何色でしょう?」 ヨホホ、と忍び寄る黒い骸骨に、しかし顔色を変える初心な者など居はしない。 「白よ。情報料はこれね、つけとくわ」 経済新聞を読みながらチラリと見遣ったナミが、指を1本立てた。 「…お嬢さん、今日のパンツ何色でしょう?」 ヨホホ、と振り返った先にいたロビンは、真面目な顔でふと自分の下半身を見るとああ、と小首を傾げた。 「そういえば洗濯が間に合わなかったから今日は穿いてないの、ご期待に添えなくてごめんなさい」 「……コックさん、今日のパンツ何色でしょう?」 今度は少し向こうでエンドウのすじ取りをしていたスーツ姿に向かって言えば、コックはふと考える素振りを見せた後にふーっと煙を吐いた。 「黒の総レース。しかもTバック。ほんと、よくもまぁこんなすげぇの真面目な顔で買ってくるよなァ」 まるで今日の天気でも話すように、再びコックはすじ取りを再開した。 「………ゾロさん、今日のパンツ何色でしょう?」 コックの背後で刀を検分していた剣士に向かって問えば、目線だけがちらりとブルックを見た。 「パンツじゃねぇ。俺のはふんどしだ」 「……………」 ブルックは横に座っていたフランキーに視線を移し、 そしてその海パンに目線を落とすとハァ、とため息をついた。 「なんでしょう私…今とっても胸に風が吹いている感じです。 骨しかないのでめちゃくちゃ風通しはいいんですけど…!」 「俺に振るんじゃねぇ!!」 |